インタビュー

保育室利用について

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  • Q1 保育室利用について

久保田恵理

Q1 保育室利用について
コロナ禍より、学会参加はオンラインでも行われるようになり、一部の講演はオンデマンドでも聞けるようになりました。
オンラインやオンデマンドでの学会参加はコロナ禍がもたらした数少ないメリットと思います。時間さえ合わせれば、自宅から学会参加できるので、小さい子供をもつ私にとって、こんなありがたいことはありません。授乳しながら講演を聞くこともありました。経費の面でも、交通費も宿泊料もかかりません。なにより、移動時間がないので、終了した直後から夕食の支度もできます。オンデマンドで聞ける講演は、日中に時間が取れなくても、子どもたちが寝静まった、夜中の自分時間に聞くことができ、大変ありがたいものです。それでも、やはり、学会に現地参加する醍醐味があります。言わずもがな、ハンズオンセミナーは現地参加でないと参加できません。
私は第2回若手口腔外科医交流会では男女共同参画のセッションで広島大学の伊藤奈七子先生と座長を致しました。何度も事前にメールでやり取りをしましたが、シンポジウムの前日に直接会って、夜中まで一緒に話し込んで、信頼関係を築きました。IBCSOMSのセッションでは久留米大学の喜久田翔伍先生とF I B C S O M Sを目指す理由について、今年の受験者として話しました。学会会場で連絡先を交換し、試験までの間、情報交換や試験対策をする勉強仲間になっていただいたおかげで結果を出すことができました。
知識はオンラインでもオンデマンドでも得ることはできますが、人間関係はそうはいきません。何度、メールやオンライン会議でやり取りをしていても、結局、人間関係は直接会ってはじめてできるものと感じています。そして築き上げた人とのつながりは財産となります。
現在、学会が設けている、学会会場内の保育室を使用している人はとても少ないです。確かに子どもを連れての移動は大変です。荷物もいっぱいありますし、子どもたちに少なからず負担があります。それでも、現地参加の醍醐味のため、保育室を利用してくださる先生方が増えてくださることを願います。