委員会概要

2024・2025年度委員会構成員

委員長
芳澤 享子松本歯科大学
副委員長
石橋 美樹大阪国際がんセンター
委員
栗林 和代北海道大学
大場 誠悟昭和医科大学
石井 良昌日本大学松戸歯学部
矢郷 香国際医療福祉大学三田病院
丸岡 豊国立国際医療センター
久保田 恵理愛知学院大学/済衆館病院
吉岡 徳枝岡山大学

委員紹介

芳澤 享子

松本歯科大学 口腔顎顔面外科学講座

このたびダイバーシティ推進委員会委員長を拝命いたしました。詳細は委員長挨拶をご覧ください。
どうぞよろしくお願いいたします。

石橋 美樹

大阪国際がんセンター 歯科・歯科口腔外科

わたしは第2次ベビーブームの世代です。1学年40人クラス×16組のマンモス女子高に通っていました。クラスの3分の2が理系に進み、そのほとんどが医療系に進学しました。わたしが歯科医師を選んだのは、歯の治療や口に興味があったことと、手に職を持っていた方が長く働くことができる(=経済的に自立できる)と考えたからです。

大学を卒業して専門分野を選択するとき、口腔外科の先輩方は女性も男性も、豪快で、たくましく、とても輝いて見えました。思い切ってこの世界に飛び込んでからは、輝きの反面、しんどいなと思うこともありましたが、ここまで口腔外科医を続けてくることができたのは運が良かったこと、周りの人々の支え、環境のおかげだと思っています。

口腔外科学会会員のみなさま全員が自分らしく、輝いて、できるだけ長く活躍する、それが業界の発展につながることは明らかです。そのための環境整備には、学会全体のサポートも重要な役割を果たすと言えるでしょう。ダイバーシティ推進委員会は、老若男女関係なく、誰でも、口腔外科医として働き続けられるために一助となるような事業を提案、実現することを目標としています。わたしもわたしの立場から、そのお手伝いができるよう頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

栗林 和代

北海道大学大学院歯学研究院 口腔病態学講座 口腔顎顔面外科学教室

2017年第62回口腔外科学会総会・学術大会のシンポジウム「女性口腔外科医のためにPart II」で、「女性が口腔外科医として働いていくことの難しさはどこにあるのか」と題して話をさせていただいてから、口腔外科ハンドマニュアルへの執筆、口腔腫瘍学会でのワークショップ、そしてこの口腔外科学会ダイバーシティ推進委員会への参加と、女性が口腔外科医として働く際のジェンダーバイアスについて考える機会をたびたびいただいてきました。

これまでの自分を振り返ると、特に男社会と言われる口腔外科の中では「ワーク」側にかなり傾いたワークライフバランスをとらなければ、仕事を任される立場になることはとても難しかったと思います。

私は2013年から8年間医局長を務めさせていただきましたが、女性医局員へのジェンダーバイアスや女性医局員自身のジェンダーバイアスの存在に気づきながらもどうにもできないこともたびたび経験しました。

ですが、今は働き方を改革しなければならない時にきています。アンコンシャスバイアスの存在に気づき、多様なワークライフバランスを認め合い、組織の中でどのようにそれぞれが活躍していくかを考えることは、女性にとっても活躍のチャンスがどんどん広がってくることだと思います。

この委員会で、委員会のメンバーや口腔外科学会会員の皆さんと一緒にこのテーマについて学びながら、多様な立場の口腔外科医が活躍できる環境の実現に少しでもお役に立てたらと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

大場 誠悟

昭和医科大学歯学部 口腔外科学講座 顎顔面口腔外科学部門

長崎大学では、「教職員の多様性を活かし、生きがいを感じる、働きやすい・学びやすい環境づくり」を目指しており、4本の大きな柱を掲げています。すなわち、①女性活躍促進、②ワークライフバランスの実現、③多様性の更なる実現、④働き方見直し、です。長崎大学ダイバーシティ推進センターではこれらの実現のためにさまざまな取り組みをおこなっています。

私は長崎大学歯学部を卒業後、幸運にもアメリカやドイツでの留学の機会を得ることができ、まさに多様性というものを肌で感じることができました。これらの経験を活かし、今後の口腔外科界ひいては歯科界におけるダイバーシティー推進に少しでも貢献できればと考えております。

どうぞよろしくお願いいたします。

石井 良昌

日本大学松戸歯学部

ダイバーシティ推進委員を拝命いたしました日本大学松戸歯学部口腔外科学講座の石井良昌です。私はこれまで、歯学部口腔外科、病院歯科口腔外科、病院訪問歯科などで勤務してまいりました。患者中心の医療の推進といわれていますが、患者の多様な背景やニーズを理解し、適切な医療を提供するためには、医療従事者の多様性が不可欠です。病院歯科での多職種連携に携わった経験を活かし、ダイバーシティを推進する本委員会において微力ながら貢献していきたいと考えています。どうぞ皆様よろしくご指導のほどお願いいたします。

矢郷 香

国際医療福祉大学三田病院 歯科口腔外科

東京歯科大学を卒業して慶應義塾大学医学部歯科・口腔外科学教室に入局した時には、女性医局員は2人のみで、もう一人の先輩は歯科治療専門でしたので女性口腔外科医は私一人でした。現在、東京港区の国際医療福祉大学三田病院歯科口腔外科教授・部長となりましたが、これほど長く男性社会の口腔外科の世界で仕事ができたのは、口腔外科という学問が私の知的好奇心を刺激した事と良きメンターに出会えたからです。女性が仕事を続けるにあたり、ライフワークバランスをとるのがとても難しいことがあります。私も結婚、出産、子育て、キャリアアップなどの際に、良いこと悪いこと色々ありました。それを乗り越えて行くためには自身の気力と周囲の理解と支援が必要です。新たにダイバーシティ委員会が設置されましたので、女性口腔外科医のみならず全会員の皆様にお役に立つように活動していきたいと思います。どんな些細なことでも構いませんので、委員会にご意見賜りますように宜しくお願い致します。

丸岡 豊

国立国際医療センター

このたび、ダイバーシティ推進委員を拝命いたしました丸岡 豊と申します。私はこれまで、歯科医師として、また研究者として、大学・大学院・留学先・そして複数の勤務先と多様な環境に身を置いてまいりました。そのなかで、専門や背景の違いに戸惑う場面も多く経験しました。だからこそ、多様性を尊重することが生む力、そして対話を通じて築かれる相互理解の大切さを強く実感しています。本委員会の活動を通じて、年齢・性別・職種・文化的背景を超えて、誰もが安心して力を発揮できる学会づくりに、微力ながら貢献できればと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。

久保田 恵理

愛知学院大学/済衆館病院

わたしは現在、総合病院の歯科口腔外科にて医長をしています。大学卒業後は大学院で博士課程を修了し、関連病院に赴任しました。資格としては以下の資格を現在までに取得しています。プライベートでは1歳と5歳の男の子のママです。毎日、子どもたちのお世話をして、仕事をするだけで大さわぎです。子どもが未就学児なので、体調を崩しやすく、想定外のことが起きると生活をマネジメントすることがむつかしくなることもあります。そんな中でキャリアを夢見ることさえ大変な時があります。しかし、子どもは成長していくと、親の手が必要となる時間は少なくなります。また、想定外のことを事前に対処方法を準備しておくことで想定内に変えていくこともできます。働き方は個人のライフステージによって変えていけます。どのように個人の働き方の多様性を認めていけるか、口腔外科領域の今後の課題だと思います。

追伸 この原稿を書いている今、子どもと遊んでいる中で足を骨折してしまい、手術をするためにできた、束の間の自分時間です。想定外のことは今後も続きそうです・・・。

吉岡 德枝

岡山大学 学術研究院 医歯薬学域 口腔顎顔面外科学分野

みなさん、こんにちは。

私は岡山大学歯学部ならびに大学院で学生生活を満喫し、現在の医局に入局、2年間のボストン留学を経て医局に戻り、時間があっという間に過ぎて現在に至っています。
振り返ってみて、ワークライフバランスがとれていたかというと少々疑問ではありますが、これまでに経験してきた様々なこと、いろいろな人たちとの出会いが今の私の土台になっていると思います。

ひとりひとりが自尊心を持って活躍できるように、口腔外科の世界で多様な人材、多様な働き方を認め合う環境づくりを目指して、会員の皆様と一緒に取り組みたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

ロゴマークについて

様々な色が混在しながらも調和しているこのロゴマークは、多様性を受け入れるダイバーシティの理念の下作られました。このロゴマークが口腔外科の新しい価値観の象徴となることを願って…